しょぼしょぼテニス日記 サークルを主宰しているのにプレーするテニスはいつまでもしょぼい！そんな主婦の奮闘記＆日々の出来事を綴っています。

市民戦のシングルス大会が始まりました。
皮切りは、男子Ａということで相棒くん、出場

が、雨で延期。

じゃなくて、かな。
手首負傷中の身だから、日程ずれてラッキーかも。

後日程で出場予定のファンタジスタさん、さくさんは今日の延期で日程がずれることになるけど、大丈夫かな？

というわけで、今日は市民戦の報告もなし、テニスもなしということで別の話題を・・。

卒業シーズンですね。
私のピアノの生徒のひとりも高校卒業。
そして、今日は大学の合格発表でした。

そんなＴくんの奇跡の物語です。

Ｔくんは私の友人の息子さんで、高校になって入った吹奏楽部で音楽にめざめました。
私のところにピアノを習いたいとやってきたのは、高二の１２月。
小さい時からピアノを習ってたわけではなく全くの初めて。
短い曲１曲をじっくりやればなんとか弾けるようになるだろうと月２回くらいのペースでのんびり楽しくレッスンしてました。

そんなＴくんが高三になった４月。
突然、

「音大の作曲科に行きたい。」

って言い出したから大変！

作曲科って言ったって、音大受験ともなるとピアノの試験だってある。

いくらなんでも無理でしょ・・・。

誰でもそう思った。
だって家にピアノもなかったし。

でも、決心は固かった。

音大受験者が家にピアノがないってのはやっぱりまずいよ。
ってことで、５月にピアノを購入。
試験用の課題曲に取り組み始める。
楽譜は買わずに学校にあったのを借りてきた。

課題曲は１曲。

とにかく１０ヶ月かけて１曲を必死にやるしかない。

他に作曲の先生につき、ピアノ担当は私。
荷が重い・・。

ピアノだけじゃなくて、聴音やソルフェージュ（旋律を歌う）なんかの試験もある。

たった１０ヶ月でできるわけないじゃん。

必死でがんばるって言ったけど、

８月・・・文化祭にまだ出るっていって１ヶ月休んじゃったし・・。

入試まで７ヶ月。

同じ曲をひたすら練習した。

初心者が弾く曲じゃないけど、それなりに弾けてきた。

めざす大学はとある芸大１本・・・。
一応、国公立だ。
１校だけなのが心配になってか、１２月になって急にもう１校すべり止めの私立を受けることに。

ソルフェージュを専門の先生に習うって言ってたのに習ってなかったって、入試１０日前に聞かされ絶句。

１０日間特訓するも、音程がはずれるところなんてそう簡単に直せない。

結果、すべり止め校は、

撃沈

だよね～。

そしていよいよ本命校。
おばあちゃんちにご厄介になりながらの受験となる。

準備は万端とは言い難し。

作曲の先生には、

「紙の資源の無駄！」

と言われたらしい。

聴音にいたっては、入試問題のレベルまで行けずに終わる。

ぶっつけ本番もいいところ。

こんなんで受かったら、奇跡だよ。
ピアノ始めてたった１年ぐらいで音大だなんて。

１次試験は作曲などで、４日間くらいかけて行われた。
そして、２次試験のピアノ・・。

え？１週間ピアノ触ってないって～～～。
おばあちゃんちにピアノないんだ～。
指ならしに、ダ○エーの楽器売り場でちょっと練習したって。

うひゃ～、こんな受験生いるかなぁ。

で、今日の合格発表。


さ・く・ら・さ・く

ぎょえ～～～、合格しちゃったよ、合格～～～～。
こんな短期間で合格していいの～～？
ピアノのレパートリー・・・ほとんどないよ。

でも、合格は合格。

おめでとう、Ｔくん。
やる気があれば奇跡だっておきるんだね。